精神医学教室創立100周年

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精神医学教室創立100周年

新潟大学医学部精神医学教室は創立100周年を迎えました

 大正 3年(1914年)、官立新潟医学専門学校に 中村隆治(後の初代教授)が講師として赴任、ここに精神病学教室が創立されました。1914年といえばこの年の6月、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件が起きています。そのような激動の時代の始まりに、精神医学教室は生まれました。かねてから精神医学教室と同窓会は、100周年記念事業の準備を進めており、2014年の今年、創立100周年を迎えることができました。すべての記念事業は、新潟大学医学部精神医学教室の主催、同精神医学教室同窓会の共催(実行委員長:染矢俊幸 教授)で行われます。
 最初の記念事業として、2014年4月19日、100周年記念式典・記念講演会・記念祝賀会が新潟市にて盛大に行われました。およそ200名の参加者と多数のご来賓が来られましたが、橋姿 新潟大学学長をはじめとする大学首脳部の先生方はもちろんのこと、泉田裕彦 新潟県知事と篠田昭 新潟市長が記念式典に参加され、ご祝辞を下さいました。当教室が一世紀にわたり、県や市と連携して精神医療を実践してきた証と言えるでしょう。
 教室の詳しい歴史については沿革を見ていただくとして、精神医学と精神医療への貢献は、内藤明彦 同窓会長と染矢俊幸 教授による記念講演に集約されています。精神医学と神経学が未分化であった時代から、精神科医は脳神経系に強く関心を持ち、歴代教授は脳の生化学や病理学、神経生理学を主な研究領域とし、その延長線上に内藤同窓会長が講演で紹介した歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)の発見があります。ところが、例えば統合失調症となりますと、当時の神経科学のレベルでは十分太刀打ちできず、心理主義の台頭を経て、生物学的精神医学は一時衰退します。しかし精神疾患の分類や診断の妥当性や信頼性といった問題が露呈すると、医学の一分野としての精神医学が重要視されるようになり、脳の世紀の追い風を受けて、精神病理学・診断学の改革が行われ生物学的精神医学が再興してきました。記念講演の中で染矢教授は、この一連の流れと現代精神医学が抱える問題点を鋭く指摘し、将来展望を示しました。
 続く記念事業として、6月21日と22日の両日、日報ホール(新潟日報メディアシップ)にて、市民公開講座「こころの健康セミナー」が開催されました。1日目は「シンポジウム:発達障がいの早期発見・支援について考える」を、2日目はうつ病と自殺、および認知症をテーマとして、教室内外の講師陣による素晴らしい講演が行われ、聴講された市民の皆さんと活発な意見交換をすることができました。会場は定数280名でしたが、両日とも事前受付で満席となり、当日受付の入りきれない参加者は会場外でモニターを視聴していただくことになりました。発達障がいについては、これから新潟日報の生活欄に、当教室および新潟県内で活躍する専門家による関連記事が連載される予定です。何かと誤解の多いこの領域における正しい知識の普及が大いに加速されることが期待されます。
 2014年末には、当教室の100年の歩みを克明に記した100周年記念誌を発行します。一世紀にわたる情報を記録するとなりますと、相当なボリュームになりますが、同窓会および有志からの支援を得て行う予定です。近代精神医学史の資料ともなるような出来上がりを目指しておりますので、関係者の皆様には、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

事務局長 北村秀明


創立100周年記念式典

100年前:新潟醫学専門学校附属醫院精神神経科

現在:新潟大学医歯学総合病院精神科

2014年4月19日:創立百周年記念式典・記念講演会・記念祝賀会(ホテルオークラ新潟)

厳粛な記念式典(染矢教授による教室100年の歴史に聞き入る参加者)

記念講演会(左:内藤明彦先生、右:染矢俊幸先生)

左から稲月作之助先生、内藤明彦先生、染矢俊幸先生、橋姿新潟大学学長ご来賓の皆様、乾杯!

華やかな記念祝賀会

100年に一度の大余興の始まり!



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