新型コロナウイルス感染症とこころのケア

新潟大学大学院医歯学総合研究科

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① 感染症流行とこころのケア

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本中、そして世界中で猛威を奮っています。日々増える感染者数や変化する社会情勢に、わたしたちはみな不安を抱き、大きなストレスを感じています。

わたしたちは今、この不安やストレスとどう付き合っていけばいいのでしょうか。

1. だれにでも起こるこころの反応

わたしたちは不安になり、ストレスを感じたときに様々な感情を抱きます。新型コロナウイルス感染症が流行している今、次のようなことを考え、感じたことはありませんか。

そしてこの流行の状況が長く続いてしまったとき、わたしたちは絶え間なく続く不安やストレスを感じ、次のようなことがらも起きるかもしれません。

こういった感情を抱くこと、行動を取ることは、決して特別なことではありません。今の非常に厳しい状況の中において、周りの人たちが、そしてあなた自身も同じように感じて悩んでいるかもしれません。

2. こころの反応への支援

こういった不安やストレスに悩んでいる人に会ったとき、あるいはあなたが悩んでいるとき、どういった支援ができるでしょうか。悩んでいる人それぞれの状況によって、できる支援は様々です。

高齢者や障害を持つ人、子どもたち、隔離されている人へは、どういった支援ができるでしょうか。

〇 高齢者への支援

高齢者は一般的に若い人に比べて免疫力が下がり、新型コロナウイルス感染症による重症化率・死亡率も高い傾向にあります。さらに情報源が限られていることも多く、不安やストレスを抱きやすいと言えます。
特に認知機能に衰えがある方は感染や隔離により、一層大きな不安やストレス、怒りを感じやすくなります。

〇 障害を持つ人への支援

感染の流行中には必要な介護を受けることや、感染のリスクを減らすために重要な情報を手に入れることが難しくなります。

〇 子どもたちへの支援

子どもたちは大人の愛情を必要としています。大人にしがみついたり、引きこもったり、怒りやすくなったり、悪い夢をみたり、おねしょをしたり……、普段と違う様子はありませんか。困難なときこそ、子どもたちに一層の注意を払う必要があります。

また、子どもたちと一緒にコロナウイルスやストレスについて考えるとき、以下のウェブサイトも助けになるかもしれません。

〇 隔離されている人への支援

隔離されている人は孤独感や心理的孤立感を抱きやすくなります。その結果、気分の落ち込みや不安、怒り、過度な疑い深さなど、こころに変化が生まれるかもしれません。

高齢者への支援や隔離されている人への支援に関しては以下のウェブサイトが参考になります。